2024年も夏が近づき、気温の高い日が続いています。このような時期は、車内に置かれた物が高温によって悪影響を受け、ときには危険な事態を招く可能性もあります。

プラスチック製品は溶ける恐れあり!

 2024年も夏が近づき、ゴールデンウィークには日本各地で30度を超える真夏日も記録されるなど、気温の高い日が続いています。
 
 このような時期は屋外にクルマを停めておくと、車内温度が50度を超える高温になることも珍しくなく、車内に置かれた道具に悪影響を及ぼす可能性も出てきます。
 
 では、とくに車内に置きっぱなしにしない方が良いのは、一体どのような物なのでしょうか。

 車内に置きっぱなしにするべきでないアイテムとして、まず挙げられるのが「サングラス」です。

 フレームが鉄やスチールの場合は火傷するほど熱くなるほか、プラスチック製のフレームのものは熱で変形しやすく、とくに高温になるダッシュボードに置いていた場合は溶けることもあるため、注意が必要です。

 同じ理由で、サングラスに限らずプラスチック製品は車内に置きっぱなしにしない方が良いでしょう。

 また、「スプレー缶」もクルマに置いておくと危険なアイテムです。

 フロントガラスの曇り止めや、車内用の消臭剤をクルマに積んでいる人もいますが、スプレー缶が高温に熱されると中のガスが膨張し、破裂する可能性があるため非常に危険です。

 もちろんカセットコンロ用のガス缶も高温にさらされると破裂・爆発するため危険。

「使い捨てライター」も、内封されている可燃性の高圧ガスが膨張して爆発するかもしれません。

 実は「乾電池」も、高温にさらされると発火する可能性があります。

 例えば、使い終わった電池をダッシュボードの中に入れっぱなしにしているような人は、本格的な夏が来る前に取り出し適切に廃棄することを忘れないでください。

熱に弱い「意外な物」とは

「スマートフォン」などの精密機器も高温が大敵です。

 気温が高い日は短時間でも車内温度が高くなるため、タブレットやノートPC、充電器は必ず持って降りましょう。

 最近は持ち歩いている人も多いであろう「モバイルバッテリー」も、膨張して破裂する可能性があるため、放置は厳禁です。

 意外な物としては、ミネラルウォーターなどの水が入った「ペットボトル」が挙げられます。

 液体の入ったペットボトルが凸レンズの働きをするため、日光と組み合わさり収れん火災を引き起こす可能性があるのです。

 とくにダッシュボードの近くなど、陽の差し込む場所に放置するのは非常に危険です。

 適切に喉の渇きを癒すことは大切ですが、車内には置きっぱなしにはしないようにしてください。

※ ※ ※

 本格的な夏になれば、暑い日には屋外駐車している車内の温度が80度にまで達することもあります。

 先述のように、プラスチック製品やスプレー、ガスコンロ、使い捨てライターなど、爆発したり火が出たりする可能性があるものは、車を降りる際に持ち出すことを忘れないようにしましょう。