クルマを購入する時に「燃費」を気にする人も多いことでしょう。では、“日本一燃費のいいクルマ”とは一体どのようなモデルなのでしょうか。

日本一燃費のいいクルマとは?

 クルマを購入する時にデザインや大きさ、乗り心地など、人によって注目するところは様々でしょう。
 
 そんな中、多くの人達が気にする要素として挙げられるのが「燃費」です。

 特に通勤や買い物で日常的にクルマを使う人にとっては、燃費がクルマの維持費に大きく影響することでしょう。

 燃費のいいクルマを選ぶことで、ガソリン代を節約できるのは勿論、車種によっては税制面で優遇されたり、国や自治体から補助金が支給されたりと、金銭的なメリットがあります。

 そんなお財布に優しいクルマの中でも、今回は現在販売されている現行車の中で、特に燃費のいい国産車ランキングトップ3を紹介します。

●第3位 トヨタ「プリウス」(WLTCモード燃費:32.6km/L)

 プリウスは1997年12月に、世界初の量産ハイブリッド自動車として誕生しました。

 現行モデルは、2023年1月に登場した、5代目。「Hybrid Reborn(ハイブリッド リボーン)」のコンセプトのもと、歴代モデルのイメージも継承しつつ、以前よりもスポーティさが増したデザインとなりました。
 
 特にボディ形状による空力特性では、ボディ前面に当たった風をどううまくボディ後方にスムーズに流すかが考えられ、燃費の向上に貢献しているといいます。

 パワートレインは、1.8リッターハイブリッド、2リッターハイブリッド、2リッタープラグインハイブリッドという3種類を用意。

 WLTCモード燃費が最もいいのは1.8リッターハイブリッドの2WDモデルで、32.6km/Lを達成しています。

 価格は消費税込みで299万円です。

●第2位 トヨタ「アクア」(WLTCモード燃費:34.6km/L)

 2011年12月、プリウスに続くハイブリッド専用車として、アクアがデビューしました。

 それから10年にわたり販売された初代は、プリウスと登録車販売台数ランキング首位を争う人気モデルに成長しました。

 2021年7月にフルモデルチェンジが施され、現在の2代目へと進化。

 ホイールベースの50mm拡大や、シフトレバー位置の変更などを経て、居住空間や荷室空間の拡大を実現しました。

 パワートレインは、最高出力91ps、最大トルク120Nmを発揮する1.5リッター直列3気筒エンジンに、最高出力80ps、最大トルク141Nmのモーターを組み合わせるハイブリッドシステムが搭載されています。

 WLTCモード燃費が最もいいのはエントリーグレードXの2WDモデルで、34.6km/Lを達成しています。

 価格は消費税込みで214万6000円です。
  
●第1位 トヨタ「ヤリス」(WLTCモード燃費:36.0km/L)

 ヴィッツは、1999年1月に登場したコンパクトカー。2020年2月に現行モデルとなる4代目が誕生した際に、世界統一名称であるヤリスに変更されました。

 プラットフォームは基本性能や商品力の飛躍的な向上を目的に開発したTNGAプラットフォームを採用。

 ガソリンエンジンが軽快でスポーティな走りなのに対し、ハイブリッドはしっとりした上質な乗り味を楽しめるように味付けされました。

 パワートレインは1リッター直列3気筒ガソリンエンジンと、1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジン、そして1.5リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムの3種類が用意されています。

 WLTCモード燃費が最もいいのは「X」グレード(ハイブリッド車 1.5リッター 2WD)で、36.0km/Lとコンパクトクラスで世界トップレベルの低燃費を達成しています。

 価格は消費税込みで204万4000円です。

※ ※ ※

 本ランキングは国土交通省が発表した「燃費の良い乗用車ベスト10(2022年末時点)」をもとに、2024年5月時点での車種ラインナップと照らし合わせ、アップデートしたものになります。

 国産車の低燃費トップ3はトヨタが独占する結果となりました。

 ちなみに他のメーカーではホンダ「フィット e:HEV BASIC」の2WDモデルがWLTCモード燃費30.2km/L、日産「ノート X」の2WDモデルがWLTCモード燃費28.4km/Lが、燃費のいいクルマとしてランキング上位に君臨しています。