5月1日は、労働者の祭典「メーデー」です。高知県高知市でも集会が行われ、労働者からは「物価上昇を上回る賃上げ」や「最低賃金の格差是正」などを求める声が上がりました。

「メーデー」は、労働者が権利を主張するため団結して集会などを開く日で、県労働組合連合会が主催する「県中央メーデー」には、43の団体からおよそ500人が参加しました。近年の物価上昇などを踏まえ、参加者からは、「賃上げ」や、「残業代を適切に支給すること」など、労働環境の改善を訴える声が多く上がりました。

(高知県労働組合連合会 筒井敬二 執行委員長)
「県内でも全国でも、『物価上昇』に『賃金上昇』が追いつき切れていない。こうした状況だと受け止めている。『物価上昇を上回る賃上げ』が必要。そして、『長時間労働の是正』も喫緊の課題」

このほか、「地域間の賃金格差の是正」を求める声も上がりました。現在の最低賃金は、東京が1113円、高知が897円となっていて、参加者は、「同じ全国チェーン店で働いても働く場所が違うだけで2割以上の格差がある」「賃金が上がらないことで人口が都市部に流出し、社会保障の負担が増えて将来が見通せなくなっている」としたうえで、「岸田政権が進めるのは増税による『軍拡』ではなく私たちの生活を守ることだ」と強く訴えていました。

KUTV

このあと参加者は高知市中心部でデモ行進を行い、新型コロナが5類に移行したことから久々に声を出しながら、労働環境の改善を呼びかけました。