【ニューヨーク共同】米ブルームバーグ通信は27日までに、米鉄鋼大手USスチール買収を巡り、日本製鉄と全米鉄鋼労働組合(USW)が秘密保持契約を結んだと報じた。USWは日鉄によるUSスチール買収に反対しているが、日鉄側と労働協約などを巡り協議を進めることが可能になるとしている。

 ブルームバーグによると、USWのデービッド・マッコール会長が契約の締結を認めた。一方で、マッコール氏は「秘密保持契約以外の話し合いはしていない」と述べ、労働協約などの協議は否定したという。

 日鉄は昨年12月、約141億ドル(約2兆円)でUSスチールを買収し、完全子会社化すると発表した。