シャープは電気自動車(EV)と住宅の電気を融通し合う充放電システムの提供を3月から始める。一般家庭を対象に、住宅で使う電気をEVに送る変換器を開発した。既に発売している同社製の太陽電池や蓄電池と連携させ、需要の伸びが期待できる市場へ打って出る。

 住宅とEVをつなぐ仕組みは「ビークル・ツー・ホーム(V2H)」と呼ばれる。開発したEV用変換器は小型なのが特徴で、住宅の壁に設置できる。希望小売価格は165万円。住宅の屋根など太陽光パネルで発電した電気をEVに直接送れるようになる。EVから蓄電池に充電し、住宅で非常用電源として活用することも可能だ。