トヨタ自動車グループの豊田自動織機による認証不正問題で、国土交通省は29日、道路運送車両法に基づきフォークリフトなど産業機械用のエンジン3機種の「型式指定」を取り消す行政処分案について、豊田自動織機から意見を聞く「聴聞」の手続きを実施した。同社は既に反論しない方針を明らかにしており、出席に代えて陳述書を提出。近く処分が確定する。

 試験時に制御ソフトを書き換える特に悪質な不正があったとして、国交省が3機種の型式指定を取り消す手続きを始めていた。2023年4月に別の2機種でも指定が取り消されており、豊田自動織機の現行の産業機械用エンジン5機種全てで取り消しとなる見通し。