【ワシントン、北京共同】イエレン米財務長官と中国の何立峰副首相は5日、中国の広東省広州市で会談した。イエレン氏は冒頭発言で「(中国の)過剰生産能力や国家安全保障に関わる経済活動といった懸念事項に関し、緊密に意思疎通を図ることが重要だ」と強調。対立激化を回避するためには、対話が重要だとの考えを示した。

 両氏の会談は2023年11月に続き3回目。今回は6日まで議論し、7日には北京市で李強首相との会談も控えている。

 イエレン氏は「米国は健全な経済関係を求めている」と説明。同時に「公平な競争条件を提供しなければならない」と述べ、中国のEVに対する補助金政策や過剰生産などをけん制した。