京成電鉄は11日、千葉県酒々井町にある宗吾車両基地で、拡張工事の起工式を開いた。終着駅の成田空港では、3本目の新滑走路が2029年3月までに完成予定。空港利用客の増加に応じた増発に備えて、より多くの車両を検査できるようにする。

 稼働から約半世紀となり、老朽化した整備工場は現在の敷地の南側に取得した用地で建て替えられ、面積は約1ヘクタール広がり3.2ヘクタールとなる。年間の車両検査能力は220両から250両に強化される。

 現状では、工場内の車両をクレーンで持ち上げて移動させている。新工場は、地上に置いたまま平行移動できる装置を導入。落成予定は滑走路新設と同じ29年3月。