奈良県立橿原考古学研究所付属博物館で2月から開催中の特別陳列「刀匠・河内國平の仕事―古代刀剣復元から現在の作刀まで―」が、固定化しがちな考古学ファンだけでなく、人気ゲーム「刀剣乱舞」のファンを巻き込み好評だ。名刀を擬人化したイケメンが戦いを繰り広げるゲームで、ミュージカルや歌舞伎にもなっており、普段はあまり来館しない20〜30代の女性が増えたという。今月17日まで。

 特別陳列では、奈良県斑鳩町の藤ノ木古墳出土の飾り大刀や剣、同県天理市の石上神宮に伝わる「七支刀」など国宝の復元に携わっただけでなく、刀剣界最高の賞「正宗賞」を受賞した河内國平さん(82)の作品がずらりと並ぶ。