生のクロマグロの水揚げ量が全国有数の境港(鳥取県境港市)で21日、今季の初物が水揚げされ、初競り式が行われた。船員の身長ほども大きさがある丸々太った銀色の魚体が、クレーンでつるされ陸に揚がった。

 この日の水揚げは宮城県石巻市の会社に所属する巻き網船団が能登半島沖で取った約18トン(速報値)。運搬船「日吉丸」の船長菅野功八さん(63)は「最初から大きいのが取れてうれしい。皆さんにおいしく食べていただきたい」と話した。

 生のクロマグロは血なまぐささが少なく、爽やかな味わいが特長。

 昨シーズンの水揚げ量は1099トンで、塩釜港(宮城県塩釜市)に次ぐ全国2位だった。