36人が死亡した京都アニメーション放火殺人事件の遺族有志らで構成する会が、本社のある京都府宇治市に事件を伝える碑の設置許可を求めていたことを巡り、松村淳子市長は1日、市内で記者会見し「事件を忘れてはならず、被害者やご家族の気持ちを受け止めたい」と述べ、受け入れを表明した。事件発生から5年となる7月をめどに、会が寄贈する碑を「お茶と宇治のまち歴史公園」に設ける方針を示した。

 同席した八田英明社長は「本当にありがたく思う」と話した。

 碑のデザインは36羽の鳥が羽ばたくイメージで高さ3メートル、幅2メートルを想定。京都市伏見区の現場跡地に検討されている慰霊碑とは別に設置する。