大分県椎茸農業協同組合(大分市)は4日、東京電力福島第1原発事故により風評被害に遭ったとして、損害賠償を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で東電と和解し、約4億220万円が支払われたと明らかにした。

 農協によると、6回協議した結果、事故の影響で乾シイタケの入札価格が下がったことを東電が大筋で認めた。1月24日に和解契約を締結した。

 農協と、大分県内のシイタケ生産者約千人は2019年7月、東電に計約26億円の損害賠償を求め、原子力損害賠償紛争解決センターにADRを申し出ていた。