トヨタ自動車グループの豊田自動織機による認証不正問題で、国土交通省は5日、道路運送車両法に基づきフォークリフトなど産業機械用のエンジン3機種の「型式指定」を取り消す行政処分を出した。指定を取り消されると大量生産ができなくなる。

 国交省によると、取り消しとなった3機種は、フォークリフト用2機種と建設機械用1機種。認証申請のための排出ガス試験で制御ソフトを書き換える特に悪質な不正があったとして、指定を取り消す方針を2月に公表していた。

 豊田自動織機は2023年4月に別の2機種の指定が取り消されており、同社の現行の産業機械用エンジン5機種全てが取り消しとなった。