運輸安全委員会は28日、2023年に沖縄県竹富町沖でパナマ船籍の貨物船「XIN HAI ZHOU 2(シン ハイ ゾウ 2)」(8461トン)が浅瀬に乗り上げた事故の調査報告書を公表した。船長が天候悪化はないと思い込み、漂泊地を変えるなどの対応を取らず、風で流されたことが原因とした。

 報告書によると、貨物船は石垣港に入港するまでの時間調整で漂泊。船長は海外ウェブサイトの気象情報だけで天候悪化はないと予測していた。当時、強風注意報や波浪警報が発表されており、風や波が強くなったためエンジンを始動。浅瀬から離れようとしたが、十分な推進力が得られずに船が流された。