消費者庁が公開している機能性表示食品のデータベースで、健康被害が報告されている「紅麹コレステヘルプ」を販売していた小林製薬が同商品の更新期限に間に合わず、21年11月ごろに販売状況が「不明」となる不備が起きていたことが4日、同庁や小林製薬への取材で分かった。一時的に、どちらかの記載が必要な「販売中」「販売休止中」の欄が空白となっていた。

 データベースは、製品の販売状況のほか、安全性や機能性の根拠を表示。更新を怠れば、表示内容の信頼性が失われる懸念があり、同庁はガイドラインなどで「約半年に1度は必ず販売状況などの更新を」と求めている。

 東京商工リサーチの調査では、3月下旬の時点で、同様の不備はデータベースに登録された約1600社の製品のうち約15%に上る。

 小林製薬は取材に、更新を試みたが消費者庁に受理されるまで時間がかかったため間に合わなかったと説明。「最新の状況をデータベースに反映させるべきというのはご指摘のとおりで、今後も引き続きタイムリーな反映を行うよう留意する」とコメントした。