能登半島地震による土砂崩れで寸断された国道249号について、石川県輪島市の一部区間で、地震で隆起した海岸に迂回路を造ることが10日、国土交通省能登復興事務所への取材で分かった。既に工事は始まっており、5月の大型連休中にも開通させる。

 同事務所によると、整備するのは国の名勝に指定されている棚田「白米千枚田」付近の道路。約800メートルが通れなくなっており、海側の道路脇にできた幅数百メートルの隆起海岸に約430メートルの迂回路を造る。新設路は幅約6メートルで開通後、しばらくの間は緊急車両と地元住民のみ通行可能とする。