2023年に全国の警察が摘発したペットの虐待など動物愛護法違反事件は前年比15件増の181件、摘発人数は19人増の206人で、いずれも過去最多となったことが11日、警察庁のまとめで分かった。近年、摘発件数や人数は増加傾向にあり、警察庁は、ペット人気や動物愛護意識の高まりを背景に通報や相談が増えているとみている。

 件数と人数は統計を取り始めた10年の33件、40人から徐々に増加し、これまでの最多はいずれも21年の170件、199人だった。

 20年6月に改正動物愛護法が施行。殺傷に対する罰則が引き上げられ、虐待が疑われる動物を診察した獣医師に関係機関への通報が義務付けられた。