米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡り、防衛省が軟弱地盤がある大浦湾側の埋め立てに、鹿児島県・奄美大島で採掘した土砂の使用を検討しているのを受け、鹿児島県の塩田康一知事は19日の記者会見で「自然環境を破壊しないことを前提に、沖縄県の条例に対応する形で必要な手続きを進めてもらいたい」と述べた。

 沖縄県側が着工に反発する中で工事が進められていることについて、塩田氏は言及を避けた。

 沖縄県は2015年、特定外来生物が土砂に紛れて県内に侵入するのを防ぐことを目的に、県外からの搬入を規制する条例を施行した。政府関係者によると、防衛省は土砂を洗浄することで搬入可能だと判断している。