愛媛県の中村時広知事が21日、同県愛南町で最大震度6弱を観測した17日の地震後初めて現地を訪れ、被害状況を確認した。石垣が10カ所で崩落した愛南町外泊地区の集落「石垣の里」などを視察し「人命被害がなくて安心している。この記憶を、今後起こり得る災害に向けた防災意識向上につなげていきたい」と話した。

 石垣の里は、民家ごとに石垣が整然と積み上げられた景観が有名で、住民で構成する「いしがき守ろう会」が20日、修復作業を開始した。ボランティアの愛媛大生ら約20人も参加し、観光客らがよく通る道を中心に3カ所を修復したという。