米軍嘉手納基地(沖縄県嘉手納町など)で米空軍が5カ月続けて実施しているパラシュート降下訓練について、嘉手納町の当山宏町長は2日、町役場で取材に応じ「住宅密集地でこれ以上訓練が続くのは認められない」と中止を求めた。

 日米間には、例外的な場合を除き伊江島補助飛行場(同県伊江村)で訓練を行うとの合意がある。当山氏は日本政府に対しても「合意を超える運用はきっぱり断るべきだ」と述べた。

 米側は嘉手納で訓練する理由について、伊江島の滑走路が劣化し、機体の離着陸に適さない状態になっているからだと説明している。

 当山氏は「劣化を放置した末に『例外』を持ち出すのはおかしい」と指摘した。