栃木県那須町で2017年3月、登山講習中の高校山岳部員ら8人が死亡した雪崩事故に絡み、講習会を主催した県高等学校体育連盟の登山専門部が4月以降の活動を休止したことが7日、高体連への取材で分かった。県内高校の登山部員減少のほか、経験が豊富な教員の不足などが理由。高体連は部員数減に関し「事故が影響したかどうかは不明」としている。

 高体連によると、17年度に県内22校あった登山部が、23年度には5校へ減少。登山専門部の業務は高体連事務局が引き継ぐ。

 事故を巡り一部遺族が起こした訴訟で、県と高体連に約2億9千万円の賠償を命じた宇都宮地裁判決が23年7月に確定した。