北海道函館市の特別養護老人ホーム「潮寿荘」で3月、入居する女性(86)の体に複数のあざが確認され、市が虐待の有無について調査していることが15日、市への取材で分かった。

 市などによると、3月上旬、入浴を介助していた職員が女性の胸や脇の近くに打撲痕のようなあざがあるのを見つけた。自らぶつけてできる場所ではないとして、虐待の疑いがあると市に報告した。

 関係者によると、女性は施設側の聞き取りに、特定の職員を指して「介助が怖い」との趣旨の説明をしたという。

 柏原美之施設長は取材に「警察と病院から、虐待があったとは断言できないと言われている」と話した。