天皇、皇后両陛下は24日、太平洋戦争で犠牲になった6万人を超える商船や漁船の船員を慰霊するため、神奈川県横須賀市の観音崎公園にある「戦没船員の碑」を訪れ、第50回戦没・殉職船員追悼式に出席された。参列した遺族らと共に黙とうをささげた後、供花台に白い花束を手向け、深く拝礼した。

 天皇陛下はあいさつで、哀悼の意を表し「先の大戦の記憶が薄れようとしている今日、わが国の平和と繁栄が多くの人々の尊い犠牲の上に、国民のたゆみない努力によって築き上げられてきたことを決して忘れてはならない」と述べた。

 追悼式出席は即位後初。戦没船員に対しては、上皇ご夫妻が慰霊碑に度々足を運んできた。