坂本哲志農相は13日、能登半島地震で被災した石川県珠洲市の山あいの農地を視察した。田んぼが約2メートル隆起して段差ができており「予想以上の状況だ。一日も早い復旧・復興を図っていく」と述べ、農水省として対応を急ぐ考えを示した。地域の6〜7割が今春に作付けできる見通しだが、できない場合には大豆など他の作物への転換を支援すると説明した。

 被災地の人口減少を踏まえた復旧・復興を訴えた財務省の財政制度等審議会分科会の提言に対しては「長期ビジョンで将来に備えた政策をやっていかねばならない」と話し、先端技術の活用により少人数で省力化できるスマート農業に適した農地整備を例に挙げた。