大阪府議会は20日、議長に政治団体・大阪維新の会の中谷恭典氏(70)、副議長に自民党の中井源樹氏(50)を選んだ。自民は第3会派。正副議長は第1、第2会派からそれぞれ選ぶのが慣例で、第3会派からの選出は異例。第2会派の公明党は大阪・関西万博への批判を強めており、過半数を握る維新が圧力をかけて公明を外した形だ。

 正副議長を選ぶ際は各会派から立候補を受け付ける。通常は第2会派が副議長に手を挙げるが、公明は今回断念した。府議団の肥後洋一朗幹事長は記者団に「『万博に厳しい姿勢の会派に副議長を任せていいのか』という意見があると言われた」と説明。維新の「けん制」が要因だと明かした。