ミャンマーの環境活動家ミンゾー氏が庭野平和賞の奨励賞に選ばれ、タイの首都バンコクで18日に表彰式が開かれた。ミャンマー北部で始まったダム建設を巡り、環境破壊や流域で生活する市民への影響を問題視し、写真やイラストで啓発する美術展を開催。建設凍結につなげた実績が評価された。

 21年のクーデター以降もミンゾー氏がミャンマーにとどまり、環境保全や民主主義の重要性を訴える活動を続けている点も考慮。ミンゾー氏は「ミャンマーの人々が平和を取り戻すためにもがき苦しむ中で、勇気づけられた」と語った。

 奨励賞は庭野平和財団(名誉会長・庭野日鉱立正佼成会会長)から贈られ、賞金は200万円。