【ロンドン共同】英政府は25日、核抑止力強化に向けた新たな指針を公表した。戦略核兵器を備えた海軍のバンガード級原子力潜水艦の後継となるドレッドノート級原潜の事業に310億ポンド(約6兆円)を投じ、2030年代前半に配備する。米英豪の安全保障枠組みAUKUS(オーカス)独自の原潜の設計も始まったと明らかにした。

 英国には核弾頭搭載が可能な原潜が4隻あり、少なくとも1隻が常に洋上展開し、英国の核抑止力の基本となっている。25日公表の指針はリスクと不安定性の高まった状態が「30年代以降も続くとみられる」とし「信頼できる核抑止」のために投資を続けるとした。