【エルサレム共同】イスラエルの戦時内閣は5日未明、パレスチナ自治区ガザへの人道支援物資の搬入拡大に向けた緊急措置を取ると決定した。ガザ北部にあるエレズ検問所などを開放する。地元メディアが報じた。開放の具体的な時期は不明。エレズ検問所が開放されれば、昨年10月の戦闘開始後初めて。バイデン米政権の支援見直しの警告に対応した。

 人道危機が深刻化するガザでは、特にガザ北部の地区で餓死者が出るなど食料不足が危機的状況となっており、エレズ検問所の開放で、一定程度の人道状況改善が期待される。

 一方、戦時内閣は戦闘自体は継続すると明言しており、人道状況改善に向けた根本的な解決につながる可能性は低い。