【バンコク共同】ミャンマー軍事政権は8日、2月に施行を発表した徴兵制に基づく初の軍事訓練を同日実施したと発表し、参加者は「全員志願兵だ」と主張した。ミャンマーでは国軍と少数民族武装組織などが事実上の内戦状態にあり、国軍に徴兵され前線に送られることを嫌う若者らの国外脱出が広がっている。

 軍政は「徴兵制に基づく志願兵」が訓練に参加したと発表することで、戦闘での死傷や投降による兵力減少が著しい国軍のイメージ回復を狙っているとみられる。参加者の人数は明らかにしていない。

 発表によると、訓練は「国内各地の軍事訓練学校」であり、軍高官らが出席して開始式が開かれた。