【ソウル共同】韓国政府は19日、地方の医師不足解消のため大学医学部の入学定員を2千人増やす方針に関し、2025年度に限ってこれを下回ることを容認する考えを示した。増員には医師らが「医療の質が下がる」などと反発し、研修医らが職場を離脱する混乱が長期化している。尹錫悦政権が妥協し、収拾を図った形。

 態度の軟化には、10日の総選挙での与党惨敗も影響した可能性がある。尹氏は19日、これまで拒んできた最大野党「共に民主党」の李在明代表との会談に来週以降、応じる考えも李氏に伝えた。