【ワシントン共同】ハリス米副大統領が13日、ワシントンで開催されたアジア系の人々の政治参加を促す会合で少数派への差別や偏見に立ち向かおうと呼びかけた際、放送禁止用語を使う一幕があった。普段、台本通りに話すハリス氏にしては珍しく感情が高ぶった様子に、会場の聴衆から喝采が上がった。

 ハリス氏はジャマイカ出身の父とインド出身の母との間に生まれ、黒人、アジア系、女性として初の副大統領。差別を扉に例えて「開かない時は、蹴飛ばさなくちゃ」と鼓舞したときに下品な言葉を交えた。直後に「言葉遣いを許して」とわびた。

 司会者の男性は「扉を蹴飛ばそうと書いたTシャツを作らなくちゃ」と笑顔で応じた。