富士通は21日、人工知能(AI)とカメラを使い、八丈島周辺を回遊するザトウクジラの行動を分析する技術の検証を始めると発表した。クジラの生活環境の保全につなげるとともに、ホエールウオッチングの観光客を呼び込み島の活性化に役立てる狙い。5月から10月末まで実施する。

 防災のため設置している八丈島沿岸6カ所の定点カメラに写った映像からザトウクジラの来遊パターンなどを調査する。滞在している観光客に接近状況を即時発信することも目指す。

 富士通が開発したAIに、クジラの動きや体の特徴などを学習させ、クジラが現れた際に自動で判別できるようにする。