環境省は21日、長崎県対馬市上県町で交通事故に遭った後に保護し、野生復帰訓練をして放獣した雄のツシマヤマネコの「ひかり」が5月18日、同町内の倉庫で死んでいるのが見つかったと明らかにした。詳しい死因は不明で、岡山理科大が病理解剖をし、同省が詳しく調べる。

 ひかりは昨夏、保護された。当時は生後2〜3カ月と推定。絶滅回避に向け、2012〜14年度に国が整備した「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」(同市)で訓練した個体として初めて、4月22日に放獣されていた。