京都府京丹波町口八田の中畑区で地元の歴史100年分をまとめたアルバム作りを住民たちが進めている。地域でつくる「中畑甲子会」の設立100年に合わせた記念事業で企画した。各家庭から写真を集め、ジャンル別に分けるなどの編集作業にあたっている。

 同会は1924年に設立。地域の整備や伝統行事の運営、住民同士の交流旅行などを続けてきた。近年はライフスタイルの変化で同会としての活動はなくなったが、山城保存委員会や高齢者サロンの運営など、形を変えて活動している。

 アルバム作りは2月ごろ始めた。区内28世帯から700枚以上の写真を集めた。募集を機に自宅のアルバムを久しぶりに開いた家庭が多く、「昔話に花が咲いて楽しかったとの声が聞かれた」と区長を務める今西宏さん(69)は頬を緩める。

 アルバム班のメンバー6人が中心となり、行事や年代ごとに整理し、説明文を考えるなどの作業を進める。

 編集に携わる船越美紀さん(54)は「地域や人の昔の姿が見られて楽しい作業。高齢の方は昔を懐かしみ、若い方には昔を知るきっかけにアルバムがなれば」と話す。

 5〜6月ごろに完成し、各戸に配る予定。