テレワークのマナー、どんなことに気をつけてる?

 テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」が、「テレワークのマナー」について市場調査を行い、その調査結果を発表しました。調査は、2023年11月、全国の20〜65歳のテレワーク(リモートワーク)を経験したことがある男女1044人を対象に、インターネット上で行われました。

 それによると、「テレワークで気をつけているマナー」について、最も多い結果となったのは「時間は厳守する」の52.9%。続けて「チャットを見たらリアクションをする(37.3%)」、「喋らないときはマイクをオフにする(34.4%)」「通信環境を整える(26.5%)」、「資料は事前に共有する(20.6%)」といった結果でした。

ベテランほど時間順守の傾向あり

 世代別でアンケートの結果を解析したところ、20代と60代を比べることによって、世代間ギャップが見えました。たとえば「チャットを見たらリアクション」というマナーは20代は40%以上が意識しているのに対し、60代は24%程度にとどまっていることから、そこまで意識していないということがわかります。

 一方で、最も回答結果が多かった「時間を厳守する」という項目に対して、20代は40%程度と、全年代でも最低であることがわかります。対照的に60代は68.3%と、他の設問と比較してもずば抜けて多いことから、ビジネスで長年活躍しているベテラン人材は時間に対しての意識が高いことが伺えます。

 また、「チャットを見たらリアクションする」「表情やうなずきなどで反応する」といった、いわゆるオンラインにおけるエチケット・マナーは、前述のように20代は強く意識しているようです。若い世代はプライベート・ビジネスを問わずオンライン環境に触れる機会が多いからこそ、新しいマナーを理解し、重視する傾向にあるようです。

テレワークで気をつけているマナー(性別別)

「チャットを見たらリアクション」女性が重視傾向

 性別で分析を行った結果、男性では、1位「時間は厳守する(51.5%)」2位「喋らないときはマイクをオフにする(34.9%)」、3位「チャットを見たらリアクションをする(32.0%)」でした。女性については、1位「時間は厳守する(54.2%)」、2位「チャットを見たらリアクションをする(42.7%)」、3位「喋らないときはマイクをオフにする(34.0%)」でした。性別別に見ると「時間厳守」に対しては性別問わずに最も意識されていますが、「チャットを見たらリアクションをする」が女性は男性よりも10ポイントも高い結果となっています。

 今回のアンケート結果から、「テレリモ総研」は、「テレワークのマナーは、オフィスワークのマナーと基本的な考え方は同じであることがわかりました」とコメントしました。

 また、「時間をしっかり守り、情報を正確に共有し、気持ちよくお互いに仕事をする……。テレワークではビジネスの相手が同じ空間にいないからこそ、基本的なマナーをきっちりと守りつつ、新しい仕事方法だからこそ新しいマナーも積極的に取り入れていく必要があるのかもしれません。マナーというと堅苦しく考えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、まずはひとつ『時間』を意識することから始めてみてはいかがでしょうか」とアドバイスしています。

(LASISA編集部)