平年、5月中旬頃に沖縄・奄美地方が梅雨入りし、6月に入ると本州も南から順に梅雨を迎えます。湿度が高く少し憂ウツな時期を迎える前に、雨続きの日々をできるだけ快適に過ごすために、今のうちに終わらせておくべき「家事」にはどのようなものがあるのでしょうか。

大掃除シーズンは年末だけじゃない なぜGWに?

 梅雨入り前に掃除や家事を終わらせておきたい理由は主に3つ。

・梅雨の湿気によるカビ対策を事前に行える
・梅雨明け後の夏本番に汗をかきながら掃除や家事をする手間を少なくできる
・梅雨前の気候のいい時期には大きな洗濯物が乾きやすい

 大掛かりな掃除・家事というと、誰もが年末の大掃除を思い浮かべるはず。しかし、上記の理由を知ると、大掃除は年末だけでなく梅雨入り前の時期も理にかなっているなと気付かされます。

大掃除のイメージ

梅雨前に終わらせたい家事6つ

 それでは、梅雨が始まる前に終わらせたい家事を6つ紹介します。家事のモチベーションを保つために、好きな音楽を掛けながら取り組んだり、タスクをこなした後のご褒美を用意しておいたりするのもおすすめです。

(1)キッチンや浴室、洗濯機など水回りの掃除

 キッチンや浴室、洗濯機などの水回りは、雑菌やカビが繁殖しやすい場所です。梅雨の湿気で雑菌・カビが猛威をふるう前に、気合いを入れて掃除しておく必要があります。

 筆者のように水回りの掃除が苦手な人は、歌を歌いながら気持ちを紛らわしつつ掃除をするのがおすすめです。

(2)エアコンの掃除

 梅雨になるとじめじめと暑い日々が続くので、エアコンを付けて快適に過ごせるよう前もって掃除を済ませておきましょう。

 フィルター掃除や内部のほこり取り、拭き掃除など、掃除する箇所は多いものの、手早く済ませれば基本的には1時間以内に終わらせられます。より隅々まで掃除したい場合には掃除業者に頼むのも一つの手です。

 きれいに掃除しておくことでエアコンの効きが良くなり、電気代も抑えられます。

(3)カーテンなど大きな布類の洗濯

 梅雨に困るのが洗濯物。衣類など細かなものですら乾きにくいので、大きな布類はなおさら乾くのに時間が掛かります。

 そのためカーテンや寝具類、ラグなどの大きな洗濯物は、梅雨入り前の気候のいい時期に終わらせておくのが吉。柔軟剤などにもこだわると、気分を上げて取り組めるかもしれません。

大掃除のイメージ

湿度対策・梅雨グッズは入念に

(4)衣替え

 湿気が比較的少ない梅雨入り前に、衣替えはある程度終わらせておきたいところ。衣替えと同時に、必要な衣類とそうでない衣類を分けて断捨離も済ませておきましょう。

 クローゼットにたくさんの衣類を収納していると、風通しが悪くなりカビが生えやすくなってしまいます。収納量を減らして通気性のいい状態にしておくことが重要です。

(5)除湿グッズの導入

 除湿剤や除湿器などは梅雨の湿気対策に大活躍してくれるアイテム。梅雨が入ってからそろえるのではなく、事前に準備して取り入れてておくのが◎。

 除湿グッズというとクローゼットに置く除湿剤が真っ先に浮かびますが、それ以外にも窓の結露防止シートや布団の下に敷く除湿マットなど、さまざまな除湿グッズがあります。この機会にチェックしてみてください。

(6)レイングッズの準備

 レインコートや雨傘、長靴などのレイングッズも梅雨入り前に準備しておきましょう。梅雨を楽しく過ごしたい人は、アイテム選びに妥協せず気分の上がる色やデザインのものを選ぶのがおすすめ。

 また、梅雨に向けて防水スプレーも欠かせない存在です。通勤用バッグやよく履く靴などに使って突然の雨にも対応できるように備えておきましょう。

まとまった時間が取れるGWは頑張りどき

 梅雨入り前の5月は、カラッとした空気が気持ちいい穏やかな季節。同じ家事や掃除でも、じめじめとした梅雨に行うのと梅雨前に行うのでは、やる気も変わってきます。

 まもなく始まるゴールデンウイークは、まとまった時間を確保できる絶好の機会です。ここでの取り組みが、2024年後半をより快適なものに変えるかもしれません。

(笠原加帆)