薄毛ケアの基本は、「汚れを落とす、血流を促す、栄養を与える」こと。まずは、毎日のブラッシングやシャンプーで汚れを落とし、生活習慣で血流を促します。そして発毛剤や育毛剤で栄養を与えましょう。今回は、「発毛剤と育毛剤の違い」や「育毛をサポートする食べ物」などについてご紹介します!

教えてくれたのは▷ヘッドスパ スペシャリスト 大友麻莉子さん


毛髪診断士、トータルビューティサロン「ウカ 東京ミッドタウン六本木」所属のヘッドスパのセラピスト。シャンプーやマッサージ法、食生活など一人一人に寄り添った的確なアドバイスで育毛、発毛に貢献する。

髪を乾かす前に!「発毛剤・育毛剤で積極的ケア」

■そもそも発毛剤と育毛剤って何が違うの?
発毛剤とは
発毛を促進する唯一の外用薬ミノキシジルを配合した「第一類医薬品」。すでに進行している薄毛を改善したい場合に使用する。ミノキシジルの配合の有無が、発毛剤と育毛剤の大きな違い。

育毛剤とは
育毛剤は「医薬部外品」のヘアケア製品で薄毛や抜け毛の予防に。有効成分として承認された成分エチニルエストラジオール、アデノシン、センブリエキスなどを配合しているものを指す。

取材協力:アンファー

商品によって使い方が異なる場合があるので説明書を読んで正しくケアを!

■あごを上げて生え際に3点置き


液だれしやすいときは、顔を上に向けてセンターとその両サイドに3点置きを。自然と後方へ流れる。

1.タオルドライ後の頭皮に発毛剤や育毛剤をつける



洗顔後に化粧水をつけるように、洗髪後にも頭皮用のエッセンスをつけるのがベター。センターで髪を分け、分け目に沿ってつむじ手前まで発毛剤や育毛剤を塗布。両サイドも同様につける。

2.頭皮をタッピングしてなじませる



薄毛が気になるゾーンを中心に塗布した発毛剤や育毛剤を、タッピングしながらなじませる。つむじや後頭部が気になる人は1の部位に追加して。ヘアケア習慣にできるとGOOD!

ホルモンバランスの崩れはアロマでセルフメンテ!

生命維持に必要な機能調節に関わる自律神経が乱れると、薄毛を招く原因であるストレス、ホルモンのバランスの崩れ、睡眠不足などに影響します。自律神経は日中は活動モード、夜間は休息モードを支配。その切り替えとしてアロマが役立ちます。

休息モードへの切り替えに


ベルガモット、スウィートオレンジなどによる落ち着きのある香り。ロールオンフレグランス おやすみブレンド 6ml ¥1,490/無印良品 銀座

活動モードへの後押しに!


ローズマリー、ペパーミントなどの爽やかな香り。きりかえAROMA シャキッとオン! ロールオンフレグランス 6ml ¥1,980/生活の木

「たんぱく質・ビオチン・亜鉛・鉄」体の中からも育毛をサポート!



髪の主成分はケラチンというたんぱく質なので、たんぱく質が豊富な肉や大豆製品などで補って。ビオチンはビタミンB群の一種で、髪や爪の健康維持に欠かせない成分。とりレバーやきのこ類、落花生や大豆製品などに豊富に含まれています。亜鉛はケラチンの合成に、鉄は毛髪の健康を左右する血液循環
に関与。サプリメントを活用するのも手軽です。

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発毛剤や育毛剤は、それなりのお値段がするので、最大限に効果を実感できるよう、説明書をしっかり読んでケアしていきましょう。

撮影/アベユキヘ(人物) イラスト/おおさわちか 編集協力/白倉綾子



文=徳永陽子