iPhoneやMacを手がける企業であるAppleが、10年間の開発期間を経て、自動運転プロジェクト「Titan（タイタン）」の計画を中止すると発表したのは2月末。

Bloombergによると、最高運営責任者であるジェフ・ウィリアムズ氏と電気自動車プロジェクトの副社長であるケビン・リンチ氏が、車に取り組む約2,000人のApple社員のチームと最新情報を共有したと報じられています。

これらの社員は驚きを隠せず、Appleがまだこのニュースを公にしていないため、匿名の条件でBloombergとその経験を共有しました。

Appleは数千人の従業員の多くを生成AIの仕事に移す計画ですが、他の従業員は解雇される予定です。Bloombergは、どれだけの従業員が影響を受けるかを明らかにすることができませんでした。

プロジェクト・タイタンの簡単な歴史

Appleは公式に電気自動車プロジェクトであるプロジェクト・タイタンというコードネームについてコメントしていませんが、このプロジェクトは過去10年間にわたって噂されてきました。

噂や推測が長期間続いた後、2016年にウォール・ストリート・ジャーナルが元シニアエグゼクティブであるBob Mansfieldをプロジェクトの責任者として採用したと報じました。

ここから、Appleは採用と研究を続け、多くの主要な自動車ブランドからの拒絶を受けた後、Volkswagenと自動運転バンの開発で提携しました。

Appleは2018年にTeslaの元副社長であるダグ・フィールド氏を採用し、2019年にプロジェクト・タイタンから200人以上を解雇し、その後、失敗した自動運転スタートアップであるDrive.aiを買収しました。

プロジェクト・タイタンにとって状況は悪化し続け、2021年にはダグ・フィールド氏がプロジェクトを離れ、2022年末にはBloombergがAppleが自動運転の機能を全道路から高速道路のみにスケールバックしたと報じました。

同じ報告書で、Appleが自動車を10万ドル未満で販売する計画があることも明らかになりましたが、現時点でそれはもう実現しないでしょう。

Source: Bloomberg（1,2）,ウォール・ストリート・ジャーナル,NYTimes,9to5Mac,CNBC,CNN