Yahoo! JAPANカードの後続商品として登場した「PayPayカード」。2025年1月以降、PayPayは他社カードの登録ができなくなることから、唯一PayPayにチャージ可能なPayPayカードの入会を考えている方も多いでしょう。

年会費無料でありながら基本還元率は1.0%(200円で1ポイント)と高く、Yahoo!ショッピングやLOHACOでの利用では最大5.0%が還元されるなど、ソフトバンク経済圏への優遇が充実しています。

PayPayとの連携でPayPayポイントをお得に貯められるカードとして人気ですが、デメリットや注意点なども気になるところです。

そこで今回は、PayPayカードのメリット・デメリット、口コミなどを徹底解説していきます。

PayPayカードのスペック

年会費

永年無料

ポイント還元率

1.00%〜(※1)

国際ブランド

Visa、Mastercard®、JCB

ポイント名

PayPayポイント

申し込み対象

・日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
・ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
・有効なYahoo! JAPAN IDをお持ちの方
・お申し込みにはスマートフォンが必要です

ナンバーレス

対応

海外旅行傷害保険

なし

※1:ご利用金額200円(税込)ごとに1%のPayPayポイント(※2)がもらえます。
※2:出金・譲渡不可。PayPay/PayPayカード公式ストアでも利用可能。なお、所定の手続き後にPayPay加盟店にて使用できます。手続きはこちら(https://paypay.ne.jp/help/c0021/)からご確認ください。
ポイント付与の対象外となる場合があります。
例)「PayPay決済」「PayPay(残高)チャージ」「nanacoクレジットチャージ」「ソフトバンク通信料(ワイモバイル、LINEMOを含む)」「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払いを介してのPayPay残高チャージのご利用分」

>> PayPayカードの詳細はこちらから

PayPayカード4つのメリット

PayPayカードの主なメリットは以下の4つ。

  • PayPayと紐付けられる唯一のカード
  • 条件達成で最大1.5%還元される
  • Yahoo!ショッピング、LOHACOの利用で最大5.0%還元
  • ポイントが使いやすい

それぞれ詳しく解説していきます。

PayPayと紐付けられる唯一のカード

PayPayカードはその名の通り、キャッシュレス決済PayPayとの連携がスムーズ&お得なカードです。

冒頭でも触れましたが、2025年1月からPayPayと紐付けできるクレジットカードはPayPayカード・PayPayカード ゴールドのみ。

現在他社のカードを登録していて、今後もPayPayを利用するユーザーには必須のカードとなるでしょう。

ちなみに、PayPayクレジットにPayPayカードを登録して利用すれば、1.0%のポイントが還元されます。PayPay残高で支払う場合、還元率は0.5%しか還元されないので、PayPayクレジットを利用するのが断然お得です。

条件達成で最大1.5%還元される

PayPayのポイントアップシステム「PayPayステップ」では、PayPayアプリ・PayPayカードの利用状況に応じて、最大1.5%まで還元率が上がります。

1.5%のポイントを獲得する条件は2つ。

PayPay
Screenshot: ライフハッカー via PayPay

まず、PayPay払い、PayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて200円以上の買い物を30回すること。そして、10万円以上の支払いをすることです。

(※クレジット利用設定済みのPayPayカード、PayPayカード ゴールドのお支払いを①決済回数、②決済金額にカウントします。
なお、家族会員のアカウントでのお支払いは家族会員にカウント・付与されます。詳しくはこちら。)

2つの条件をクリアすれば、還元率が1.5%にアップします。さらにPayPayカード ゴールドなら、ゴールド特典として0.5%アップ。合計2.0%のポイントを獲得できます。

毎月10万円のノルマと考えるとハードルが高そうに感じますが、電気・ガス・水道・税金などの請求書支払いを活用したり、日々の生活の支払いをPayPayにまとめれば、達成できる月があるはず。

条件をクリアできれば、翌月の還元率がアップするので、積極的に活用しましょう。

>> PayPayカードの詳細はこちらから

Yahoo!ショッピング、LOHACOの利用で最大5.0%還元

PayPayカードは、Yahoo!ショッピングやLOHACOで買い物すると最大5%のポイントをもらえます。

大手ECサイトとクレジットカードの組み合わせでは、楽天市場×楽天カードが有名ですが、改悪が続き還元率は3.0%どまり。Amazon×Amazon Mastercardの還元率も2.0%にとどまっています。

ネットショッピングを楽しむなら、Yahoo!ショッピング×PayPayカードの組み合わせが通常還元率が高く最得です。

ちなみにYahoo!ショッピングには大手ファッション通販サイトのZOZOTOWNも出店しており、3,000円以上の買い物をPayPayカードで支払えば10%のポイントが戻ってくるキャンペーンが開催されることも。

さらに5のつく日利用でYahoo!ショッピング商品券が+4.0%還元されます。(※Yahoo!ショッピングでの商品購入時のみ利用可。有効期限あり。一部ストアではご利用不可。)

そのうえYahoo!プレミアムに加入しているか、ソフトバンク(ワイモバイルも可)ユーザーなら、さらに2.0%のポイントが上乗せされます。(※月5,000ポイントの上限あり)

これらのキャンペーンを合わせれば、合計10%以上の還元も狙えるでしょう。

ポイントが使いやすい

PayPayカードで貯めたPayPayポイントは、1ポイント=1円で利用できます。

サービス開始5年で登録ユーザー数が6,000人を突破(2023年10月4日時点)したPayPay。買い物できるお店やスポットが1,000万ヵ所以上(2023年10月時点)と増加し、ますます利用しやすくなっています。

コンビニやスーパー、ECサイトでのネットショッピングのほか、ウーバーイーツも利用OK。対応サービスも幅広く、利用店舗も多いので、ポイントの使い道で困ることはないでしょう。

PayPayカード2つデメリット|旅行傷害保険や申し込み方法に注意

続いてPayPayカードのデメリットを見ていきましょう。

  • 申し込み方法がスマホのみ
  • 旅行傷害保険が付帯しない

申し込み方法がスマホのみ

PayPayカードの申し込みにはスマートフォンが必要です。

パソコンや郵送では申し込みできません。スマホユーザーではない場合、利用することができないのがデメリットです。

旅行傷害保険が付帯しない

PayPayカードには旅行傷害保険が付帯しないことから、手厚い補償を求める人や旅好きな人には「物足りない」と感じるでしょう。

例えば旅行傷害保険が付帯されていれば、旅行時の怪我や病気の治療費が補償されます。特に健康保険証が使えない海外では、医療費が高額になることが懸念点です。

しかし、クレジットカードに旅行傷害保険が付帯されていれば、そこから補償されるので安心です。また、カードによっては購入した商品が盗難や破損に遭うと補償されるショッピングガード保険が付帯されるものもあります。

PayPayカードにはそういった保険が付帯されていないため、万が一の際の備えには不十分です。もし充実した補償を望むなら、年会費11,000円(税込)のPayPayカード ゴールドを選びましょう。

PayPayカード ゴールドなら、国内外の旅行傷害保険(海外最大1億円、国内最大5,000万円)とショッピングガード保険(年間300万円)が付帯します。

>> PayPayカード ゴールドの詳細はこちらから

PayPayカードが怖いと言われる口コミ2つの理由とは?

PayPayカードをネットで検索すると「怖い」というワードがヒットします。

PayPayカードを発行するPayPay株式会社は、ソフトバンク株式会社とヤフー株式会社の合弁により設立された会社なので、危ないサービスではありません。

ではなぜ「怖い」と言われるのか、それはPayPayカードで、以下のような口コミが見られるからです。

  • PayPayにチャージしすぎて請求額が怖い
  • 最初の限度額が高すぎて怖い

PayPayにチャージしすぎて請求額が怖い

PayPayカードはPayPayへのチャージがスムーズなので、いくら利用したのか把握できなくなるリスクがあります。

特に、残高不足を防ぐオートチャージの場合は、使いすぎの心配もあるでしょう。

このような事態を防ぐために、PayPayには1日ごと、1カ月ごとの利用可能上限額を設定することが可能です。この機能を活用すれば、使いすぎはもちろん不正利用の被害を最小限に抑えることができます。

最初の限度額が高すぎて怖い

PayPayカードの口コミには、「最初の限度額が高すぎるので怖い」といった声も見られました。

クレジットカードの限度額は、審査や利用実績によって決まるため、人によっては「思ったより高い」と感じることもあるでしょう。限度額が高く使いすぎの不安を感じたら、利用額の減枠ができます。

利用額変更は、有人チャットか電話で可能です。有人チャットはアプリから、電話の場合は、カード裏面の電話番号に連絡しましょう。

>> PayPayカードの詳細はこちらから

PayPayカードとPayPayカード ゴールドはどっちがいい?

PayPayカードには年会費無料の一般カードと、年会費が有料のPayPayカード ゴールドの2種類あります。

年会費以外で大きく異なるのは、還元率と付帯保険の有無、LYPプレミアムの3つです。

PayPayカード

PayPayカード ゴールド

年会費(本会員)

永年無料

11,000円(税込)

家族カード年会費/発行枚数

無料(最大10枚)

無料(最大3枚)※1

ETCカード年会費/発行枚数

1枚当たり550円(最大5枚)

無料(最大5枚)※2

国際ブランド

Visa/Mastercard/JCB ※3

Visa/Mastercard/JCB ※3

デザイン

横型のみ

横型
縦型

基本還元率

1.0%

1.5%

ソフトバンク/ワイモバイルスマホ特典

ソフトバンク最大1.5%
ワイモバイル最大1%

ソフトバンク最大10%※4
ワイモバイル最大3%

空港ラウンジサービス

-

国内・ハワイの主要空港ラウンジが利用可能

付帯保険サービス※5

-

・海外旅行傷害保険:最高1億円
・国内旅行傷害保険:最高5,000万円
・ショッピングガード保険:最高300万円

LYPプレミアム

全特典が使い放題

※1:お手持ちの家族カードが3枚以内の場合、PayPayカードからPayPayカード ゴールドへの切替が可能です。本会員カードと同時に家族カードがすべてゴールド家族カードに切り替わります。家族カードが4枚以上の場合は、PayPayカード ゴールドへの切替ができません。詳しくは「家族カードを申し込む」をご覧ください。
※2:PayPayカードからPayPayカード ゴールドに切り替えた場合、PayPayカードと付帯するETCカードは解約になります。
切替後、ETCカードは年会費無料で再度お申し込みが可能です。PayPayカードからPayPayカード ゴールドへの切替について
※3:PayPayアプリからのご入会でプラスチックカードを発行されない場合は、ブランドはJCBとなります。
※4:ゴールド特典の受け取りにはPayPayカードとソフトバンクの連携が必要です。
※5:「国内旅行傷害保険」「ショッピングガード保険」はPayPayカード ゴールドでお支払いの場合が対象。

LYPプレミアムとは、LINEのスタンプが使い放題になったり、Yahoo!ショッピングの還元率が+2%にアップしたりと、ヤフー関連のサービスで充実した特典を享受できるサービスです。

PayPayカード ゴールドなら、月額508円〜かかるLYPプレミアムを無料で利用できます。

また、ゴールドカード特典として、基本還元率も1.5%と高め。先に紹介したポイントアップシステム「PayPayステップ」では、条件達成で最大2.0%のポイントが還元されます。

年会費は11,000円(税込)かかりますが、ソフトバンク/ワイモバイルのスマホを利用していれば、最大10%還元があり年会費をペイできる可能性も。

より充実した特典と高い還元率を求める人には、PayPayカード ゴールドが向いています。

一方で、一般カードであるPayPayカードは、年会費無料でコストをかけずに所有できる点が大きなメリット。PayPayとの紐付けを目的とするなら、PayPayカードで十分でしょう。

付帯保険などは、所有している他社カードでカバーすれば問題ありません。

カードに求める条件やニーズに合わせて選択しましょう。

まとめ

PayPayカードは、年会費無料でソフトバンク経済圏と相性抜群のカードです。特にPayPayとの紐付けを考えている人には必須。

PayPayカードを登録してPayPayクレジットを利用すれば、還元率が1.5%(ゴールドカードの場合2.0%)に。さらにYahoo!ショッピングでは、ポイント還元率が最大5%と大幅にアップします。

カード単体の還元率も1.0%と高めなので、持っていて損のない1枚です。

デメリットは、申し込み方法がスマホのみであること、一般カードに旅行傷害保険が付帯しないことだけなので、そう心配することはないでしょう。

PayPayをメインで利用している人はもちろん、ECサイトの利用で効率よくポイントを貯めたい人は、ぜひカードの詳細をチェックしてみてください。

>> PayPayカードの詳細はこちらから

*記事内容は、執筆時2024年5月のものです。最新情報は各カード会社の公式サイトをご確認ください。
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