女性として日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだヒロインの姿を描く連続テレビ小説『虎に翼』(NHK朝ドラ)。第5回(4月5日放送)では、法学の道を志すことについて母・はるを説得しようとする寅子が、母からある覚悟を問われる。

法学を学ぶため「明律大学女子部法学科」への進学を心に決めたヒロイン・寅子(伊藤沙莉)。しかし、それを母・はる(石田ゆり子)に伝える前に穂高教授に(小林薫)に出くわしたことで、はるに黙って女子部へ出願したことがばれてしまう。

娘に普通の結婚を望むはるは、寅子が弁護士を目指すなど当然大反対。必死に説得しようとする寅子に、はるは現実の厳しさを教え、明日改めて振り袖を買いに行こうと提案する。

翌日、母との待ち合わせ場所へ向かった寅子は、そこで裁判官の桂場(松山ケンイチ)と再会する。母を説得する方法を尋ねる寅子だが、桂場から「私も女子部進学には反対だ」と言われてしまい・・・。

本作は、戦前戦後に女性法律家の草分けとして足跡を残した三淵嘉子(みぶちよしこ)さんをモデルに、日本初の女性弁護士でのちに裁判官となる一人の女性が、困難な時代のなかで仲間とともに道なき道を切り開いていく物語。