全国各地に店舗を増やしている、アメリカ発のハンバーガーチェーン「バーガーキング」(代表:野村一裕)が4月16日、大阪・難波に新店舗を出店する。5月末には全国226店舗になる見込みだ。

肉感のある直火焼きの100%ビーフパティと、新鮮な野菜を使用した直径13センチの大型ハンバーガー「ワッパー」が名物の同店。運営会社の変更により22店が閉店し一時期大阪市内から姿を消したが、その後は順調に店舗数を伸ばし、2023年末には大阪20店舗目にして、客からの要望が多かった「梅田エリア」に初出店、2024年に入ってからも出店ラッシュが止まらない。

■ 競合「マクドナルド」を意識した取り組み

そんな同店が次に目を付けたのは、大阪・難波。既に南海電車直結の「なんばスカイオ店」があるが、今回は道頓堀からほど近く、居酒屋や飲食店が立ち並ぶ「千日前商店街」の一角に出店する。そしてなんとここ、2023年10月末まで、大阪最古の「マクドナルド」があった場所なのだ。

この2社の関係だが、2020年、バーガーキング秋葉原昭和通り店が掲出したポスターが話題となった。近所で22年間営業をしていたマクドナルドが閉店するにあたり、「22年間たくさんのハッピーをありがとう」と、深々とお辞儀をしたスタッフとともにエールを送っているように見えるポスターだったが、長々と書かれている文章の一番左側の文字列を縦読みすると「私たちの勝チ」・・・と、実は勝利宣言を掲げていた。

2023年には、競合の「ビッグ」を超えるべくと、バーガーキングの社運をかけた新商品を発売。発売のタイミングで2社が隣り合う東京・渋谷センター街には、真っ直ぐ見ると歪んだデザインだが、マクドナルドの店内から見ると、新作バーガーが飛び出して見える3D広告を掲示・・・と、マクドナルドを意識した戦略は、同社のお馴染みになりつつある。

新店の出店場所について、SNSでは「マクドナルドだった場所がバーガーキングに転生しようとしている」「難波の潰れたマクドのとこバーガーキングできるらしくびっくり」「ついに!」といった声も挙がっている。

「バーガーキング千日前店」は4月16日・朝9時にオープン。営業時間は朝9時〜夜11時。