「肝機能検査」の数値を見てみよう!

肝細胞に含まれるALT、AST、γ -GTPの3つの酵素の数値を調べると、脂肪肝の可能性があるかどうかがすぐにわかります。

ALT(GPT)【一般的な基準値】 10〜30U/L
【理想値】 5〜16U/L
アミノ酸をつくるときに使用される酵素で、糖質のとりすぎで最初に上昇するのがこの数値です。肝細胞が破壊されると血中に漏れ出すため数値が上がって行きます。

AST(GOT)【一般的な基準値】 10〜30U/L
【理想値】 5〜16U/L
アミノ酸をつくるときに使用され、肝臓や筋肉に含まれています。筋肉が破壊されたときも数値が上昇するためALTの数値との比較で見るます。

通常時は一定量のALT とAST が血液中を流れていますが、炎症により肝細胞が壊れると、ALT やAST が過剰にあふれます。そのため、これらの数値が高いと脂肪肝の可能性が考えられるのです。

健康診断の検査項目にもある「肝機能検査」の数値から脂肪肝の原因も推察できます。肝細胞に含まれているALT、AST、γ-GTPの3つは、肝臓におけるたんぱく質の代謝に関わる酵素。ALTとASTは炎症によって肝細胞が壊れることで血液中に染み出し、数値が上昇します。つまり、肝臓にダメージがあると、この2つが高くなりがち。両方とも一般的に10〜30U/Lが基準値とされますが、16U/Lを超えてしまうと肝臓に脂肪がたまり始めているサインです。

また、脂肪肝の原因がお酒なのか糖質なのかも、ALTとASTの数値の比較によってわかります。ALTのほうが高ければ糖質、ASTのほうが高ければお酒が原因。アルコール性肝障害で上昇するγ-GTPの数値もあわせて判断します。

出典:『内臓脂肪の名医が教える痩せるお酒の飲み方』

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・太らないお酒の飲み方を知りたい!
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以上の方には『内臓脂肪の名医が教える 痩せるお酒の飲み方』は大変おすすめな本です。

そもそもなんでお酒を飲むと太るの?

酒を飲むと太る。そう実感する人は多いのでは?お酒やおつまみのカロリーや糖質が原因なのでしょうか。もちろん、それも関係しますが、実はもっと根本的なところに「飲むと太る」原因があるのです。

お酒を飲むと、まずはアルコールが胃に到達して吸収されます。すると、アルコールの影響で全身の血流がよくなります。皆さんが経験する、お酒を飲むと血行がよくなって体が温まるという現象です。アルコールはある程度胃で吸収されたあと、小腸へ流れていきます。当然、小腸も血流がよくなっているので吸収力がアップ。流れてきたアルコールのほか、お酒やおつまみに含まれる糖質をたっぷりと吸収してしまいます。

お酒を飲むと脂肪をためこみやすくなる!

同じ糖質量でも、お酒を飲まないときよりも飲んだときのほうが、より多く糖質を吸収してしまう。これが、「飲むと太る」一番の原因です。糖質はとりすぎると、中性脂肪となって体に蓄積していきます。つまり、お酒を飲むと、体が脂肪をため込みやすい状態になってしまうのです。

また、お酒には胃を刺激して胃の動き(蠕動運動)をよくする作用もあります。胃が活発に動きはじめるので、どんどん食欲も増進します。その結果、お酒を飲みながら食事をすると食べすぎてしまったり、飲んだあとにシメのラーメンを食べたくなったりと、食欲が暴走。単純に飲むと食べる量が増えることで、太ることに繋がります。

お酒を飲むことで太りやすくなってしまいますが、本書ではお酒を飲んでも太りにくくなる、痩せることにつながる方法を紹介しています。気になる方はぜひ手に取ってご覧ください!

【書誌情報】
『肥満治療の名医が教える 図解 内臓脂肪がごっそり落ちる食事術』
監修:土田 隆