19日、マイナビオールスターゲーム第1戦が行われ、全パが8-1と大勝。ソフトバンクの柳田悠岐が2年連続のMVPを獲得した。令和の怪物こと佐々木朗希が先発した全パは2番手で山本由伸が登板するリレーで、WBC準決勝・メキシコ戦の再現となった。まさに球宴の名にふさわしい豪華な組み合わせに歓喜したファンも多いだろう。だが、「今年が一番つまらなかった」「オールスターはもう限界じゃないか?」といった声もある。

初回から白ける試合

テレビ朝日系で放送された試合をプレイボールの18時半から観ていたという男性(40代・ソフトバンクファン)は言う。

「まず、セ・リーグ先発の村上投手(阪神)が初回に4失点した時点で白けました。初の球宴で緊張と焦りがあったとは思いますが、点を取られてもずっとニコニコしている村上投手を見ているのが辛かった。僕としては初回からギータ(柳田)とシーズンで不調の栗原がヒットを打ったのは嬉しかったですけど」

全セ先発の村上頌樹は今季ブレイクした阪神の右腕。レギュラーシーズンの防御率は1.97でリーグ3位という成績を残している。

「それだけに、佐々木朗希くんとのレベルの高い投げ合いを期待していたから、最初から“ガクッ”です。ホームランが複数出た派手な試合だったとはいえ、昔のオールスターと比べるとやっぱり面白くなくなったよなぁと感じたのが正直なところです」(前同)

佐々木朗希…過保護すぎる?

一方、全パの先発・佐々木朗希(ロッテ)に対しても不満の声が聞けた。20代の男性(巨人ファン)だ。

「セ、パ、どっちを応援してるとかはなくて、ただ佐々木朗希が何キロ出るのか?に注目していました。でも、三振を取りにいった変化球主体のピッチングで、個人的には〈う〜ん…〉って感じ。確かに変化球のキレはエグかったけど、三振狙いのピッチングならもう1イニング投げろよ! と。直球主体の全力投球を期待して現地に行ったファンだっているはずで、正直“微妙”でしたよね」

テレビ放送でも、現在、球宴で日本人最速タイの記録を持つ佐々木朗希が記録を更新するのか? という部分に注目していたようにみえた。

「162キロを投げた去年の球宴でも1回で降板。もちろん、“日本の宝”でケガをさせるわけにはいかないってのは分かりますよ。でも、プロとして少し過保護すぎなんじゃないかと…。多くのファンの投票で選ばれたわけで、興行としてどうなのよ?と疑問を抱かざるを得ません。球宴とはいっても試合なわけで、そこを疎かにしてレギュラーシーズンや将来のことを考えるくらいなら、僕は辞退をしてもいいんじゃないかなと思いました」

やっぱ大谷翔平がいないと…オールスター限界説

昨日配信した記事で取材に答えてくれた20代・男性・ホークスファンはこう話す。

「1回の村上のプチ炎上で〈今年は…〉と嫌な予感がして、佐々木の1回降板で確信に変わりました。過去一つまらんかったです。昨日話した通りと思いませんか? やっぱり、今の大谷翔平を一度でも観てしまったら、NPB選手があまりに小粒で観戦欲が失われます。大谷が投打二刀流やってんのに、佐々木は変化球主体の投球で1回かよって、少しイラつきました(苦笑)。ただ、ウチのギータがデカいホームラン打った時は盛り上がりましたけど」

また、試合開催前から言われていた「阪神選手多すぎ問題」に対してこんな声もある。

「選ばれたから仕方ないですが、セ・リーグのスタメンに阪神7人(中野、ノイジー、大山、佐藤、梅野、木浪、村上)はさすがに…。せっかくセ・リーグvsパ・リーグなんだから、選出方法を考えてほしい。後、昔の藤川球児vsカブレラみたいな熱い対決がないのも不満で、ただレギュラーシーズンの延長感しかないなと感じました。〈大谷くんがいればなぁ〉というのと〈オールスターって本当にやる意味あるのかな?限界では?〉と、昨日の試合を観て思ってしまいました」(30代・ヤクルトファン)

本日行われる第2戦。ファンを満足させることができるだろうか?

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