映画『キングダム 運命の炎』に出演している俳優・大沢たかおの役が好評のようですが、大沢はある“大人の事情”で2011年を最後にドラマ出演がないとか。その理由に、あの大物女優の“引退宣言”が関係? 芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

“大人の事情”で地上波連続ドラマへの出演がない大沢たかお

7月28日に公開された『キングダム 運命の炎』が順調に興行収入を伸ばし、劇場関係者たちは「シリーズ最高の60億円突破も見えてきた!」と頼もしい声を漏らしています。

プロモーションで出演した何かのテレビ番組で、主演の山﨑賢人の首が顔の小ささに較べてかなり太くなっているのを見た私は、彼の役作りはよっぽど過酷だったんだろうな…と気付かされました。

そしてもうひとり、にわかに注目を集めているのが天下の大将軍を演じた大沢【王騎】たかおです。

SNSでも「王騎がヤバすぎる!」とか「王騎が最高!」といったコメントが溢れています。

8月2日の北海道からスタートした4都市を巡る舞台挨拶ツアーで大沢はー

「王騎の役作りのハードルがあまりにも高過ぎて自分では無理かなと思いました。でもトレーニングをすぐ初めて、恐怖と隣り合わせになりながら20キロの増量をしました」とそのバック・ステージを明かし、観客たちから拍手喝采を浴びていました。

山﨑や吉沢亮に隠れてはいるものの、地味だけど確実な再ブレークを果たした大沢に、芸能記者たちが噂しているのは地上波ドラマへの本格復帰というテーマです。

意外にも思えますが、大沢はある“大人の事情”で、民放地上波連続ドラマは2011年を最後に出演が無いのです。

2009年10月期、『JIN-仁-』は最終回に25.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/世帯視聴率)という最近ではお目にかかれないような数字を残したドラマでした。

綾瀬はるかとの熱愛報道

そしてこのドラマで共演した綾瀬はるかと2010年、大沢は17歳差の交際を『FRIDAY』されてしまったのです。

ふたりは2008年10月公開の『ICHI』でも共演、『JIN-仁-』で更に仲が深まったと言われ、ツーショットは撮られていないものの、大沢の自宅マンションに足繁く通う綾瀬の姿が捉えられ、当時はワイドショーにも大きく取り上げられたものでした。

当時の私の取材メモには、大沢のマンション近くのスーパーで、ふたりで一緒に食事をするためでしょう、綾瀬の買い物姿が近所の主婦に目撃されていたという事実が残っています。

所属事務所の車で大沢のマンションまで乗り付け、スタッフが周囲をパトロールするという厳戒態勢で逢瀬は繰り返されましたが、結局綾瀬の事務所はこの交際を認めることは無かった…できなかったのです。

交際発覚時、綾瀬は映画『プリンセス・トヨトミ』の撮りに入ったばかりでしたが、その状態は不安定で撮影も思うように進まず、現場に目を真っ赤にして入ったりもしていたといいます。

「別れろと言うのなら、女優を辞める!」

終いには「別れろと言うのなら、女優を辞める!」と言ったとか言わないとか…尋常でない彼女の様子はスタッフを大慌てさせたという話も聞かれたほどでした。

忠告に逆らってでも逢いたい綾瀬に、当時猛プッシュをしていた事務所が怒りの矛先を大沢に向けたとしても、業界では当然と言えば当然の流れでした。

これが原因とは言い切れませんが、大沢はこの出来事以降、完全に地上波の連ドラから姿を消したのです。

“大人の事情”から10数年、『キングダム〜』の興行的成功のタイミングも重なり、関係者の間では大沢の地上波本格復帰が囁かれています。

その第1弾となるのが、10月期の『ONE DAY〜聖夜のから騒ぎ〜』でしょう。

フジテレビのいわゆる“月9”枠で『嵐』二宮和也と中谷美紀、大沢がトリプル主演の、クリスマスイブというたった1日のことを1クールかけて観せていく、謎と愛と奇跡の物語…らしいです。

このドラマの視聴率によっては他局も、『JIN〜』のTBSも大沢に食指が動くかもしれません。

55歳と38歳になった大沢と綾瀬の再共演なんてことが実現したら、2人がどんな“化学反応”を見せてくれるのか…想像するだけでワクワクしてしまいます。

禁断のカーテンを開けてみたい気持ちに駆られてしまうのですが…有り得るのでしょうか…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Georges Biard, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

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