4日に自身のSNSで結婚を発表したプロスケーターの羽生結弦(28)。結婚相手が誰なのか、さまざまなメディアで予想合戦が活発化しています。そんな中、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんは、一部メディアの「報道」に注目。そのお相手候補の経歴を辿っていくと、ある「共通点」が浮かび上がってきたようです。

一部メディアが報じたお相手

いや〜驚きましたね。

今年の8月4日は“一粒万倍日、天赦日、大安”が重なる最強開運日ということで、ゲンを担ぐことが多い芸能人たちの誰が何をするのか、芸能記者たちの間では大予想大会が繰り広げられていました。

藤田ニコル、元『AKB48』の鈴木まりや、『Juice=Juice』元メンバー宮崎由加が結婚を発表し、割と地味に1日が過ぎていくと思いきや…11時(23時)11分、自らの『X』(旧ツイッター)で、いつの間にか28歳になった羽生結弦が「入籍する運びとなりました」と投稿したのです。

いきなりの入籍発表、御相手の非公開に、芸能マスコミがザワめき立ったのは想像に易いでしょう。

そんな中、一部メディアが“相手は2歳下の美人ピアニスト”と報じてきました…。

このメディアは“2人の接点は2017年の対談。彼女のショパン『バラード第1番』の演奏に羽生が真剣な面持ちで聞き入り、終了後「汗かいちゃいました。素晴らしすぎて!」”とエピソードも紹介していました。

「羽生は“こういう曲で滑ってみたい”と大絶賛でした。彼女も恥ずかしそうに下を向きながらもまんざらではなさそうでした」と当時のスポーツライターの証言を紹介しています。

 もしこのメディアの報道が真実なら、羽生は激しい取材攻勢が続いていた中、6年超も愛を育んできたことになりますね。

さてこの“美人ピアニスト”のプロフィールをなぞって私が強く感じたのは、ロシアを巡る深い縁です。

羽生は2歳からスケートを始めたのですが、その半生で最も影響を受けた選手というのが“氷上の皇帝”エフゲニー・プルシェンコというのは有名な話ですよね。

幼少の頃の羽生の髪型は、あこがれの“皇帝”を真似したものです。

そして“美人ピアニスト”のキャリアにもロシアが強く影響を及ぼしているのです。

“美人ピアニスト”と「ロシアの縁」

4歳からピアノを始め、6歳で母親とロシアに渡り音楽学校に入学した彼女は、首席で卒業後モスクワ音楽院に入学、2021年6月に大学院を終了しているそうです。

しかもモスクワ音楽院では日本人として初めての、ロシア政府特別奨学生だったといいます。

フィギュアスケーターとピアニスト…生業のジャンルは違いますが、ロシアというキーワードで2人は繋がっていたのかもしれません。

私は、羽生を東北高校在学中から10年以上に渡って取材してきましたが、2018年平昌五輪終了後にあるスケート関係者から耳にしていた情報が、今回の入籍報道で鮮やかに蘇ってきました。

それは所属していたカナダ・トロントの『クリケットクラブ』から、自身の将来を鑑みて近々にプルシェンコの元に指導者留学するという情報でした。

結局これは羽生のケガと現役引退、プロ転向、コロナ禍、ロシアのウクライナ侵攻等で全てが立ち消えとなってしまいました。

少なくとも時系列では、彼女と平昌五輪直前に知り合い、彼女は2年前まではモスクワに在住していたわけです…これに私は様々なシチュエーションを想像してしまいます。

今のところ、この彼女が羽生の相手とは断定できていません。
でももしそうだとしたら、羽生の御両親が愛する我が息子であり、五輪連覇という偉業を成し遂げた立派なアスリートの結婚相手として申し分のないパートナーと承諾したということになるでしょう。

私は東日本大震災直後、仙台市郊外の公立中学校の教員をしていた実父を直撃取材したことがありました。

そしてはっきりとは言いませんでしたが、語感から伝わってきたのは愛する息子の将来でした。

相手が誰にせよ、入籍発表をした事実は間違いありません。

身を粉にして家族を支えてきた母、父、姉…そしてもちろん、何より羽生が心安らげる場所を見つけたのなら…本当に心から祝福したい…今はそんな気持ちでいっぱいです。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by:Phantom Kabocha, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

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