女優・広瀬アリスが主演のTBSドラマ『マイ・セカンド・アオハル』が最低視聴率を叩き出したことが話題になっています。大河から民放ドラマへのステップアップと思いきや、旧ジャニーズ事務所の御用達女優とまで言われるほど、ジャニタレに依存したプロモーションが仇となった広瀬は、このまま沈んでしまうのでしょうか? 芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。

最低視聴率更新でもどこ吹く風? 広瀬アリスが絶好調なわけ

コメディエンヌとして飛躍が期待されている広瀬アリスが出演する『マイ・セカンド・アオハル』の想像を絶する低視聴率に、スタッフたちは愕然としていると言われています。

『なにわ男子』道枝駿佑とのバディの視聴率は初回5.7%、第2話5.1%と早くも危険水域突入目前です(視聴率は全てビデオリサーチ社調べ、関東地区)。

TBSの看板、かつては『逃げるは恥だが役に立つ』『恋はつづくよどこまでも』『私の家政夫ナギサさん』等好視聴率を輩出した“火曜ドラマ10”枠の、今のところの最低平均視聴率は『君の花になる』(主演・本田翼)の5.26%ですが、この記録さえ更新しそうな状態だと芸能関係者は声を潜めます。

ちなみに“火10”枠の前作は、40歳のヒロインで大丈夫かと不安視されていた『18/40~ふたりなら夢も恋も~』(深田恭子、福原遥出演)で、初回6.6%、第2話は6.8%と心配された割に危険水域突入の緊急事態には1度も陥りませんでした。

広瀬のNHK大河ドラマ『どうする家康』からの『マイハル』は、女優としては“王道”のスケジュールと言ってもいいでしょう。

大河出演女優が次作の民放ドラマ出演となれば仕事のクオリティも大きく変わっていいはずだったのですが…大切なステップアップで階段を踏み外した形になってしまったわけです。

ある芸能プロダクション関係者に聞けば「旧ジャニーズ事務所依存のプロモーションが、ここにきてマイナス・イメージに働き始めている」と分析します。

実際、ここ数年の広瀬の仕事ぶりを振り返ってみると、昨年4月期『恋なんて、本気でやってどうするの?』(『Six TONES』松村北斗)、『どうする家康』(『嵐』松本潤)、道枝と、旧ジャニーズ事務所の御用達女優というイメージは半端なく付きまとっています。

連続ドラマのファンたちの間では“広瀬アリスって所属はジャニーズ事務所?”という、皮肉交じりの声も聞かれていたほどです。

今まではそれでも良かったのかもしれませんけれど、“性加害”問題で事務所名が『SMILE-UP.』になる事態に、広瀬も完全に逆風にさらされていると言えるのかもしれません。

『アオハル』はこれまでの業界の流れで、いちばん新ドラマのプロモーション展開が必要な時期に旧ジャニーズ事務所の会見や社名変更に伴うこと等が報道され、今でも所属グループの名前変更や退所等の話題は尽きません。

広瀬と道枝が並んでもっとプロモーション活動で露出ができていたら…もう少し視聴者の関心を引いていたのかもしれませんよね。

そんな広瀬の苦悩ぶりを知ってか知らずか、もはや“フィアンセ”とも噂されている『関ジャニ∞』大倉忠義の実父が絶妙のタイミングで来年5月、『鳥貴族ホールディングス』から『エターナルホスピタリティグループ』に、今後の海外進出展開を見据えて社名を変更すると発表しました。

そしてそのスタートとして、新たに来年7月にアメリカ・ロサンゼルスに3店舗の出店も発表されました。

これが私には“ドラマの視聴率が悪かろうが関係ないよ、どうってことないから心配するな”という広瀬へのエールと感じてしまうのは単なる錯覚でしょうか。

女優がダメでも“次期社長夫人”の椅子が待っている、と…。

プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao

記事提供:芸能ジャーナリスト・芋澤貞雄の「本日モ反省ノ色ナシ」

image by : 広瀬アリス 公式サイト

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