「想像してごらん、天国なんてないんだ」と名曲『イマジン』で歌ったのはジョン・レノンですが、「貨幣制度」がなくなった地球を想像できる人は、いったいどれほど存在するでしょうか。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では著者の吉田さんが、金星に行ったという人物がそこに貨幣制度がなかったとする主張を紹介。その上で、もしも地球からこの制度がなくなったら世界はどう変化するかについて思いを馳せています。

※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

あなたは貨幣制度が無くなった未来を想像できるか?

映画『イージーライダー』を観たのは確か1980年代初期だったか。今でもたまに思い出す。

とても退廃的で一見意味不明な後半のストーリー展開。主人公のピーター・フォンダとデニス・ホッパーのこれが俳優ぞ!という演技。なんといってもデニス・ホッパーは監督も兼ねている。

『イージーライダー』は、1969年に公開されたアメリカの映画。

自由を求めてアメリカを旅する2人のバイカーに焦点を当てている。彼らは、アメリカ南部を横断する旅に出発し、旅の途中で様々な人々と出会いながら、自由と冒険を追求するのだ。初めに時計を捨て去るシーンが重い。既存の枠組みから外れて自由に生きる決断の象徴だった。嫌でも脳裏に焼き付いた。

途中、彼らは地元の人々や異なる社会的背景を持つ人々と接する。そんな中で、アメリカ社会の複雑さや不条理さを目の当たりにするのだ。彼らの旅は、自由と個々のアイデンティティを求める探求の旅として描かれていた。

しかし、その旅は結末に向かってトラブルに巻き込まれ、悲劇的な結末を迎える。自由な精神とアメリカン・ドリームに挑戦し続けるが、社会の壁や偏見に直面し、その結果、彼らの旅は暴力的な結末を迎えるのである。

『イージーライダー』は、1960年代のアメリカ社会の変化や若者文化、反戦運動などを象徴する作品として広く評価されてきた。ただ自分はこの映画で何かが終わったような気がした。それは古き良きアメリカに違いない。

本作は1969年5月、「カンヌ国際映画祭」に出品されると、「新人監督による作品賞」「国際エバンジェリ委員会映画賞」が贈られた。

そして7月14日。ニューヨークでの先行公開を皮切りに、大ヒットを記録。最終的に6,000万ドル以上の収益を上げた。これはそれまでのハリウッドの歴史上では、予算に対しての利益率が、他にないほど頭抜けた興行成績だったという。

映画の話はここまでとして、何が言いたいのかというと、なんといっても野宿する3人の会話だ。これが自分にとってはメチャクチャ興味深かった。ジャック・ニコルソン演じるジョージは突然UFO談義をし始めたのだから。

それはすでに金星人が地球で活動していて、多くの人と内密に接触しているという内容。このセリフだけが妙に異質だったので印象に残った。たま出版の韮澤編集長も以前「TVタックル」で言っていたし、ご存じジョージ・アダムスキーの十八番だ。

「神のように自分を抑制すれば人間は飛躍し平等に進化できる」と金星人は語ったという。人間の意識次第で獣にも神にもなれるというのだ。しかし、中々難しいことであろう。

また、「自由を説くことと自由であることは別だ。うっかり相手を自由でないと言ったら、自由を証明する為に人殺しだってする」というセリフ。後にこの言葉が証明されてしまうことになってしまう。

ここからは都市伝説チックになってしまうがご勘弁。

UFO特番のご存じ、韮澤潤一郎氏はジョージ・アダムスキーの研究家でもある。実は30年以上前だが、UFO問題を突っ込んで調べていた時期があった。いきなり出版社に押しかけたのだが、忙しいにも関わらず、妙な若者だと思ったのだろう、わざわざ喫茶店へ移動していただき3時間以上も貴重な話をしてくれた。

この話は機会があれば書いてみたいとは思っている。

さて、ジョージ・アダムスキーだけが金星人とコンタクトしたわけではない。その他にもサルバドールヴィジャヌエバ・メディナというフランス人も金星へ行ったと発表している。この2人は全く面識がないという。しかし、金星社会の著述が不思議なほど一致するのだ。インターネットが無い時代ではなおさら驚くほどに。

アダムスキーの壮絶な宇宙的体験と深遠な宇宙的哲学を誰にも分かるようにやさしく解説している書籍のシリーズがある。一般UFO事件の背後にひそむ真相とアダムスキー問題の重大な意義についても詳説したUFO研究者必読の書。もしも興味があれば読んでみてほしい。この書籍群はUFO問題の原点だ。

UFO問題というのは、エネルギー問題、環境、対立、医療などを一気に変えてしまうほどの威力を持っていると断言できる。それは深みにハマってみないとわからないだろう。

さて、サルバドールヴィジャヌエバ・メディナ。

彼の名前を知っている人は少ないだろう。体験した前代未聞の宇宙人コンタクト。宇宙船の内部、惑星都市の様子、生産システムなど驚愕の金星体験を述べているのが、『わたしは金星に行った!! UFOは金星の都市に着陸した!』(たまの新書)という書籍。当時は驚愕の内容だった。

この2人の興味対象が面白い。アダムスキーは金星人から哲学的なことを聴いてそれを出版した。メディナは金星の建築物や風景、人々の生活様式などといった物理的状況を出版した。それぞれに著述されている物理的な情報が2人とも一致しているのだ。

もちろんNASAの発表によれば、金星に人なんか住めない。これは一般常識として当たり前のことだ。

しかし、果たしてそれは本当なのだろうか?

NASAは真実の情報を全世界へ発信しているのだろうか。YouTubeには金星に関する私見的な情報が散乱している。実のところ何が真実で何が虚偽なのか、本当のところは不明なのだ。たとえ都市伝説見解だと決めてかかっても、2024年現在においてさえ新鮮さを持っている。この2人の言っていることに耳を傾けてみるとあまりにも面白い。

一番興味深かったのは、なんといっても金星社会には貨幣制度というものがないということだ。

我々からしてみればいったいどんな毎日なのか想像もできない。貨幣制度は完全になくてはならない国際様式である。しかし、想像してみてほしい。貨幣制度が無くなったとしたらどんな毎日になるのだろう。

あらためて想像しようとしても実際には想像すらできないことがわかる。あまりにも当たり前になりすぎて、貨幣制度の無い世界なんて想像も出来なくなってしまっているのだ。

もし貨幣制度がなくなったとしたら、戦争も暴力も略奪も綺麗さっぱりと無くなって、「競争」という概念すら消え失せるのだろうか。我々が想像さえできなくなっているこの状態をまずは疑ってみると見えている世界も大きく変わっていくだろう――(メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』2024年4月13日号より一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録下さい)

image by: Shutterstock.com

MAG2 NEWS