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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月14日、2006年に打ち上げられた陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)から続く「だいち」シリーズ衛星の認知向上を目的として、同シリーズの応援アンバサダーを務めるアーティストの三浦大知さんを起用したスペシャルコラボ動画第3弾を公開しました。

JAXAは、H3ロケットに搭載した先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)の打ち上げを2024年度に予定。今回のコラボ動画では、三浦さんが「だいち」シリーズとも縁が深い故郷の沖縄を訪れています。

[https://youtu.be/bQ7t2B0OS8I]

まず三浦さんは、JAXAと農林水産省が共同で地球観測衛星の活用について実証実験を行なっている宮城島のサトウキビ畑を訪問。JAXAと農林水産省職員の説明を受け、「だいち」シリーズ衛星が、子どものころから慣れ親しんでいるサトウキビ畑や、マングローブなどの沖縄ならではの自然環境の保全活動、災害時の状況把握など、沖縄の生活にも貢献していることなどを学びました。

[https://youtu.be/kpUJvvJBN8A]

続けて、三浦さんは子どもたちが待っている恩納村の赤間総合運動公園へ。恩納村の4つの小学校の6年生児童たちと一緒に、三浦さんが地上に「だ・い・ち」という巨大文字を描き、宇宙から地球を観測している「だいち2号」から撮影してもらう企画を実施しました。

アルミシートを貼り付けて作るパネルを組み合わせ、コーナーリフレクターを作成し、「だいち2号」が発するレーダーから電波をこのリフレクターに反射させることで、観測データに文字を映し出すというもので、三浦さんは児童たちと協力して文字制作に奮闘しました。

撮影の結果は大成功となり、三浦さんは「宇宙から写真を撮る貴重な体験をみんなと一緒にでき、そして、みんなと作ったリフレクターと共にこのプロジェクトができて、とても楽しかったです。有難うございました!」と歓喜の言葉。さらに、三浦さんが「だいち」シリーズ衛星のイメージソング「ALOS」をアカペラでサプライズ披露する場面もあり、子どもたちからも大きな拍手が起きました。

[https://youtu.be/DkqLDMsx01o]

最後に訪れたのはJAXAの沖縄宇宙通信所。「だいち」シリーズ衛星をはじめとした多くの人工衛星を追尾・監視している場所です。実際の人工衛星の運用に使用されているアンテナを目にして、三浦さんは「お〜!迫力がすごい!これはすごい!」と大興奮の様子でした。

この通信所は、2023年3月7日に先進光学衛星「だいち3号」(ALOS-3)を搭載したロケットが残念ながら打上げ失敗になった際、「指令破壊信号」が出るまで「だいち3号」からの信号を受信していた場所でもあります。そこで三浦さんは、この通信所で同世代のJAXA職員との対談を実施。当時の心境や、イメージソング「ALOS」への思いなどについて話を聴きました。

[https://youtu.be/gSEJA_KtHAg]

ロケの終了後、三浦さんは農業と「だいち」シリーズ衛星の関わりを知って「とても面白かったですし、(今回はサトウキビ畑の取り組みについて話を聞いて)サトウキビがどうすればよく育つのか、より収穫できるのかなど、衛星からのデータを掛け合わせていろんな新しいものを作っていくことに、自分たちの日常に『だいち1号』『だいち2号』(『だいち』シリーズ衛星)のデータがどんどん活用されていく気がして、とてもわくわくしました」とコメント。

続けて「だいち」シリーズ衛星のアンバサダーとしての想いについて、「イメージソング『ALOS』は、JAXAの皆さんが心を込めて、愛を込めて作られている人工衛星と同じで、僕自身も、自分たちが生み出す音楽やエンターテイメントにしっかり責任を持って、皆さんの思いを少しでも詰め込めるように向き合って作った楽曲。改めてまずは、こういう機会をいただけて本当に嬉しいなというふうに思っていますし、『ALOS』という楽曲は、自分の音楽人生においてもとても重要な1曲になりました。JAXA職員の皆さんや、このプロジェクトを応援している方々含めてみんなが同じ方向に、愛を持って向かっていけるような楽曲になったら良いなと思います。とにかく自分たちとしては、この楽曲をこれからもずっと歌い続けていきたいです」と語りました。

【「だいち」シリーズ衛星イメージソング「ALOS」】
https://www.youtube.com/watch?v=xLjbNoiV5Ys