いつもとは違う「いつまで」に反応する男性

 男性は唯一「いつまで」という言葉だけを話せる、猫の妖怪を飼っています。家のなかで「いつまで」だけでコミュニケーションをとっていると、いろいろな場面でその言葉にほんろうされっぱなしです。状況が違うと、とらえ方がかなり変わるようで……?

 pandania(ぱんだにあ)さん(@pandania0)が『ねこようかい いつまで』としてX(旧:Twitter)に掲載した『ねこようかい』既刊9巻(竹書房)が話題です。いいね数は2万を超えており、読者からは「もはや猫様の奴隷になってもいいわ」「相手によってはムカつく言葉のはずなのに。なぜか許せちゃう……」「たった4文字でなんという破壊力なんだ」などの声があがっています。

 pandaniaさんは漫画家として活動しており、癒やし系「ねこようかい」を描いた4コママンガのシリーズ第9巻『ねこようかい きゅんっ』(竹書房)が2024年2月22日に発売されました。

 作者のpandaniaさんにお話を聞きました。

ーー今作『ねこようかい いつまで』が生まれたきっかけや、理由を教えて下さい。

 新しい「ねこようかい」を考えていたときに、少し見た目が変わった物にしたいな……と思い、翼がある「いつまで」を選びました。

ーー飼い主と「ねこようかい」との関係性にほっこりしました。今作を描くうえで気を付けたことや、お気に入りのシーンなどはありますか?

 ありがとうございます。飼い主が猫を吸っているときに「いつまで」と問われる話が気に入っています。

不思議かわいいねこ×ようかいのフルカラーコミック『ねこようかい きゅんっ』著:pandania(竹書房)

ーー「ねこようかい」が「いつまで」だけをしゃべるという設定が評判です。この言葉を選んだ理由や、キャラクター制作でこだわった点はありますか?

 もとになった「いつまで」という妖怪は、見た目も成り立ちなども悲しく恐ろしい物なので、あまり恐ろしさの部分は感じさせないようにしたいな……とは思いました。

ーーそのほかにも、たくさんの感想が寄せられています。特にうれしかった感想の声、印象に残った読者のコメントはありましたか?

 外出するときに、玄関で「いつまで」と言われる話に感想をくださる方が多かったかなと思います。自分も猫をおいて家を出るときには「申し訳ない……!」という気持ちがあるので……やはりみんなそうなんだな……と思いました。

ーー書籍『ねこようかい きゅんっ』(竹書房)が2024年2月22日に発売されました。あらすじや見どころを教えて下さい。

「ねこようかい」シリーズの9巻目になります。今までにでてきた「ねこようかい」も「いつまで」を含む新しい「ねこようかい」も登場しているので楽しんでいただけたらうれしいです。

ーー今後はどのような創作活動をされる予定ですか?

 やはり不思議な物が好きなので、妖精や妖怪に関わる作品を作ってみたいなと思います。もしくは今、お寿司が好きなので……お寿司など……。