リラックマの「中身」は何者？　サンエックス社員に聞いてわかった「共通点」とは

リラックマたちの「秘密」にせまる！

　ゆるい雰囲気と愛くるしい見た目の「リラックマ」は、幅広い層に愛されているキャラクターです。「OLのカオルさんの家に住み着いた、着ぐるみのクマ」というプロフィールで、文具やぬいぐるみをはじめ、さまざまなグッズが展開されています。

　そして、リラックマと一緒に暮らす「キイロイトリ」「コリラックマ」「チャイロイコグマ」などにも、それぞれに強い個性があってファンを増やしています。今年2024年は、そんな仲間のひとりである「コリラックマ」が誕生20周年を迎え、特に注目を集めています。東京をはじめ全国5都市で行われるツアーイベント「コリラックマのわくわくトリップ」など、20周年を記念した取り組みが展開されます。

　コリラックマは遊ぶことやイタズラが好きな「どこからともなくやってきた白いクマの子」ですが、「本物のクマ」ではないようです。リラックマとはまた違った謎の多いキャラクターといえるでしょう。

　ほかにもチャイロイコグマという、シリーズ唯一の本物のクマも登場します。コリラックマとペアで人気を集めており、「コリコグ」の愛称で親しまれているようです。

　今回はリラックマをはじめ、数々のキャラクタービジネスと手がけるサンエックス（東京都千代田区）の広報に、謎多きコリラックマたちの秘密について聞きました。

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ーーコリラックマは、いちごといっしょにイラストに描かれるのをよく見かけます。やはりいちごはコリラックマの好物なのでしょうか？

　好物のなかでも特にイチゴを溺愛しておりまして、イチゴ味の食べ物は基本的に何でも好きです。酸っぱいイチゴと甘いイチゴを見分けられる特技も持っていて、コリラックマは甘いイチゴの方が好きなようです。

ーーコリラックマは外で遊んで泥だらけになることも多いようですが、リラックマとは違って「脱いで洗濯」はできないようです。それでも美白を保てているのはなぜでしょうか？

　我々も謎ではあるのですが……。もしかしたら温泉好きのリラックマと、きれい好きで世話焼きなキイロイトリの影響で美白が保たれているのかもしれません。

　泡風呂やお風呂で遊ぶあひるのおもちゃなどで楽しく入る工夫をしていたり、きれい好きなキイロイトリに「よごれてるよ」といわれたりすることで白さを保てているのかな、と思います。

ーーリラックマの「中身」について、世間ではさまざまな憶測や意見があがっています。実際、中身についてはどんな印象をお持ちでしょうか？

　プロフィールの通り、リラックマは着ぐるみなので、ファスナーを開くと裏地が水玉な部分や、冬だと食べすぎてしまってチャックが閉まらないなど、少し人間らしい部分もあります。私たちは基本的には中身が何者であるかを意識することがないんです。普段から、単に「リラックマ」と認識しています。

ーー「温泉が好き」などの情報から、「おっさんではないか」と推測する声も聞きますが……？

　ただ、温泉好きな一方でパンケーキが好きで、フラダンス、サーフィンも好きという一面を持っており、いろいろな可能性を秘めていると思います。リラックマの「中身」はファンの皆さんの想像にお任せできればと思います。

　実は、2023年にリラックマが出演するイベントで10年前に履けた衣装が「入らない」という出来事がありました。衣装自体は伸びたり、縮んだりするような素材ではなかったため、当時は「完全にリラックマが食べすぎたね」と、衣装を作り直したこともあります。

　ちなみにリラックマは、「ゴロゴロするのが好き」や「お気に入りは黄色いビーズクッション」以外に、体温調整にすごく気を使っているようです。着ぐるみについて夏用は冷感素材、冬用はもこもこ素材とこだわりをみせています。

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　さまざまな憶測や疑問が飛び交い、ますます注目が集まるリラックマ、コリラックマたちの「知られざる部分」を明らかにしたいと取材を試みましたが、かえって「謎」が深まった部分もありました。

　それでも、サンエックス広報が聞かせてくれたリラックマたちのパーソナリティに関するお話は、どこか私たちが持っている「個性」や「好み」と共通する部分が多いように感じました。

　サンエックスはリラックマたちのコンセプトについて、「みんなそれぞれちがうけど　リラックマたちはきっと、まるっと受け止めてくれる」と明言しており、誰もが共感できるキャラクターとして20年以上愛されてきたことに、改めて納得させられる取材となりました。

※新商品『うみリラきぶん』シリーズは、2024年4月下旬より全国の店舗やオンラインショップにて順次発売されており、すでに完売している可能性がございます。ご了承くださいませ。